皆様

こんにちは。先日ある生徒さんが筆跡カウンセラー講座を

終了されました。(おめでとう御座います)

その中でも取り上げた、ほめると承認の違いに関してです。

実はこのほめると承認の違いですが理解できそうで、

なかなか難しいと皆さん言ってます。

「承認」は評価を加えずに認める

承認とはなんでしょうか?

「他人を褒めたいと思ってはいるけど、苦手!」

「褒めようとすると、なんとなくぎこちなくなってしまう。」

このように感じるかたは実は多いのではないでしょうか。

今回コーチングの技法の一つ、「承認」を紹介します。

これは評価を加えないで相手を認めることです。

例えば有る女性が髪型を変えたときに友人男性が気づいたとします。

そのときの言葉として次の2つを比べてみましょう。

A 美容院に行ったんだね。ショートカットがお似合いですね。

B 美容院に行ったんだね

Aのように言えばそれはほめているということです。

(話し手の主観が加わっています)

それに対して、Bはとくに褒めてはいませんが、

美容院に行ったという行動を承認しています。

女性にしてみれば、どちらもうれしいです。

気にかけていることが伝わる

Bのように事実をそのまま伝えても意味はないのでは?

と思う人もいるかも知れませんが、実はそうではありません。

人は認めてもらえた、承認してもらえたというだけで、

嬉しいという反応を見せます。

男性が何も言ってくれないとすれば、それは女性のヘアスタイルの変化に気がついていないということであり、女性のことを気に掛けていないということでもあります。

「承認」の具体例

例えば、次のような言い方が承認です。

●今日の服装は花柄のワンピースですね。

●プレゼン時間通りでしたね。

●今日のおかずは▼▲ですね。

●歯磨きしたんだね。

●こぼしたところを拭いてくれたね

●妹の靴を揃えてくれたね

●使った物をもとの場所に戻してくれたね。

このように話し手の主観は入りません。

「承認」のよいところ

「承認」には「ほめる」とは違うよさがいくつかあります。

1つめ。

Aのようにほめる言葉は言えないけど、

Bなら言えるという人がたくさんいます。

2つめ。

他人をほめるときには、「すごい」「えらい」「りっぱ」
などの限られた言葉しか出てこないことが多いのですが、
承認のときはそれぞれの状況に応じて言葉が変わってきます。

しかも、具体的なので何を認められたのかがよくわかります。

逆に言えば、「すごい」「えらい」などとほめられた場合、
人によっては何をほめられたのか実はよくわかっていないということもあるのです。

3つめ。

「承認」に心がけていると相手をよく見るようになります。

というのも、褒める場合は他者をよく見ていなくてもとりあえず
「すごい」と言えますが、「承認」の場合はよく見ていないと何も言えないからです。

4つめ。

褒める場合、それによって

「もっとやらせたい」という意図が現れることがありますが
「承認」にもそれはありますが、「ほめる」ほど露骨ではありません。